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第三章;「紫のヒツジ寝返り666回」


 寝たら起きた。というか眠るのに失敗して寝返り666回的なアレだった。切れ切れに夢をみた。何処かの惑星の高層ビルのホテルで男6人で泊まっていた。窓の外のやたらと高い位置から地上を俯瞰出来たので、恐らく200階位はあった。はあ、高ぇなあ、と思いつつ、すごい色の空(紫とオレンジを練ったような)を眺める。別室から呼ばれたのでソファを跨いで移動しようとしたら、転倒して床の穴から下界に落っこちた。下には紫のヒツジがひしめき合っていて、その内の1匹を捕まえて走った。ヒツジはごわごわとしていた。ヒツジの大群の足音がすごくて背中では眠れそうもない。斜めの角度で土埃の中を横断する。

 夜明けに布団に潜り込んで、3時間ほどそんな感じで諦めて起きた。ケータイが鳴る。ミライからだった。「ソフトのインストールに時間かかって、今問題あるから知り合いのTELまち中。遅く寝てねむいし、昨日のピザがのこってる。」と気怠そうな声。ピザ?何の話?「食べるものなくて、知り合いが家にきてくれたしドミノに頼んだんだけど、一時間半経ってもこないから、キャンセルしたら、結局お願いだから受け取ってくれって、配達員に言われて、お金払おうとしたらタダだった。」へえ、そんなにもピザの需要あったのかな。金曜の夜に?「はは。なんか君は爽やかそうだね。うらやまし!」よく云うよ、ロクに寝て無くて頭がんがんする。「じゃあピザ食べにくる?」いらない。ピザなんか食ったら死ぬ。「太陽がうるさいね。寝起きがいいと気持ちいだろうなあって天気なのに今日は。もう一度眠ったら?」いや、もう無理だしこのままでいい。洗面所で顔洗ってマシンを起動し、乾いた気分でメールをざっと読む。全然頭に入らないので途中で読むのをやめた。窓の外からは小鳥の啼き声がする。それからアスファルトを走る車の音も。夜はチャリで走って海の近くの映画館へ行く。
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