〜破面舞踏会〜
薔薇色に咲き誇る、美しい姫君たちよ。
もうすぐ、あなた方のための舞踏会がはじまります。
是非とも、素敵な王子を連れて、ご参加くださいませ。
〜破面舞踏会 より〜
そう通知が来たのは、先日だった。
あたしの今年のお相手は・・・誰も居ない。
破面舞踏会
「ね〜〜グリムジョー!お願い!いっしょに舞踏会出てよ!」
「い〜〜〜や〜〜〜だ!!」
ここ、破面高校1−Cでは、毎年恒例の文化祭の出し物。
破面舞踏会が今年も行われようとしていた。
あたし、は今年はお相手のウルキオラが、なんともまあ・・・違う女子に無理矢理相手させられるってことで
今回は、断られた。
そしたら、あたしはお相手なんて居ない・・・そこで、ウルキオラの友達?なのかわかんないけど
紹介されたのが、クラス1の荒れ物・・・グリムジョーだった。
グリムジョーとは、そんな話したこともなかったから、なんというか・・・怖いってイメージがあったけど
お相手が居ないのは嫌だから、この話題をだしたら、ガン飛ばされて「何言ってんだよ・・・クソ女」
っと言われた。
それにキレたあたしは、今・・・グリムジョーに何回も何回もお願いしているところで・・・。
「おい!・・・いい加減にしろよ・・・」
「い〜〜〜や!そっちこそ、いい加減に下りたら??アンタあたしに『クソ女』呼ばわり
してんのよ?そんなこと言われて、引き下がるもんか!」
「なっ・・・うっせえよ!」
そう言って、グリムジョーはどこかへ行ってしまった。
「・・・・・・・ムカツク」
あたしは、ハァっとため息をついて、チャイムが鳴ったから、教室へ戻った。
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「ダンスか・・・冗談じゃねえよ」
蒼い空が広がる屋上で、俺は独り事を呟いた。
なんで・・・俺がダンスなんか・・・。
しかも、ウルキオラとは毎年パートナーだったやつだぜ?
今年だけ、アイツが違うパートナーを選んだからって、なんで俺が・・・。
「なんか、いいように利用されてんな〜・・・俺。カッコわりぃな。」
「別に、カッコ悪くはないと思うが」
「!?」
突然、背後で声がしたから、振り向くと、そこには腕を組んだ黒髪の男が居た。
「ウルキオラ・・・てめえか・・・なんてことしてくれんだよ!
てめえのせいで、俺はアイツに「破面舞踏会でいっしょに踊れ」って言われて付きまとわれてんだぞ!?」
「いいでわないか。おまえにとってわ。・・・まあ、こういう風にしたのもおまえのためなんだ。
ちょっとは感謝をしたらどうだ?」
「あぁ?なんで俺がてめえに感謝しなくちゃなんねえんだよ?しかも、俺にとってイイってどういう意味だ?」
「さあな。それはおまえが答えを見つけることだな」
フンっと鼻で笑った、ウルキオラはそのまま、屋上から出て行った。
俺は、ため息をついてバタンっと地面に倒れこんだ。
「なんなんだよ、アイツ。わけわからん・・・俺にどうしろってんだ・・・。
・・・・・・俺といっしょに踊れってか。・・・・・・ダンス・・・出来るかな・・・」
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「ハァ。お相手はグリムジョーじゃ無理だな〜」
ガクっと肩を落としたあたしは、授業を終えて一人、廊下をトボトボ歩いていた。
「ちゃ〜んvどないしたん?」
「その声は・・・市丸先生」
「あったり〜〜vv」
廊下を歩いていたら、あたしの視界に、白銀の髪を持った市丸先生(保健の先生)が居て
あたしは、どうもっと挨拶した。
「どないしたん?ちゃん?なんか、元気ないよ?」
「あの・・・実は・・・」
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起き上がって、俺は屋上から、自分の教室がある3階に下りてきた。
「ダル・・・次の授業は・・・なんだ?・・・??」
俺の階段から下りる足が止まった。
俺の視界には、と市丸が話してたからだった。
市丸とのキョリは近くて、そこで何故かイラっとした。
会話は聞こえなくて、俺はもう少し近くのキョリまで向かった。
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「そうなん?じゃあ、グリムジョーはかなり拒否ってるんや」
「ハイ。だから今年・・・誰とも踊る人が居ないんです」
「そっかー。それは困ったな〜」
市丸先生は、「う〜ん」っと言って、顎に手をやり考えてくれた。
あたしは、なんだかんだ言って、グリムジョーが破面舞踏会に出たくないなら、無理にでも
誘いたくない。もし踊る人が居ないなら・・・あたしは諦めるしかないよね。
「それやったら、僕と踊らへん?」
「へ?」
あたしは思わずビックリして、固まってしまった。
何で・・・市丸先生が??
「いや、でも・・・先生となんて・・・先生はお相手いるんでしょ?」
「ううん。残念ながら、僕はモテへんから踊る人おらんねん。ちゃんがよかったらどう?」
市丸先輩は「どう?」っと聞いてくれた。
・・・グリムジョーは破面舞踏会には出たくないみたいだし、あたしとも踊りたくないだろうし。
どうせ相手も居ないなら・・・。
「ハイ。喜んで^^」
「ほんまに?うれしいわ〜vv」
市丸先輩はポンポンっとあたしの頭を撫でてくれた。
カタン。
「!?」
突然後ろで、誰かの靴音が聞こえて、振り返れば、そこにはグリムジョーが居た。
え?グリムジョーがなんで、ここに??
もしかして、さっきの会話・・・聞かれた??
あたしは目を白黒していると、グリムジョーは早足で、あたしと市丸先生の前を通り過ぎた。
「じゃあ、僕行くわ」
「あ・・・ハイ。」
「ありがとうな、ちゃん。バイバーイ」
市丸先生の言葉で我に帰ったあたしは、市丸先生が立ち去ってから
駆け足で、グリムジョーのところに行き、グリムジョーの腕を掴んだ。
「グリムジョー!」
「・・・」
ギロ。
「っ!?」
腕を掴んだら、突然グリムジョーがあたしを睨んだ。
今までに何回か睨まれたことはあったけど、今まで以上に怖いものだった。
あたしは心を打たれたような感覚だった。
「あのさ・・・あたしね!グリムジョーとは・・・踊らないよ。
あの、市丸先生と破面舞踏会で踊るから。だから、よかったね。グリムジョーあたしと踊りたくなかったみたいだし!
これで、お互いよかったんじゃない??だから・・・あの・・・・・・・」
自分で何を言ってるかわかんなかった。
知らず知らずに、グリムジョーの腕を握っていたあたしの手がぎゅっと握っていて・・・
涙が出そうになった。
「わかった。」
「え?」
「わかったっつってんだよ。あ〜〜〜!これでスッキリしたぜ。・・・おまえに相手が見つかったから
これで付きまとわれることはねえし〜・・・よかったな。」
「・・・グリムジョー・・・」
「じゃあな」
あたしの手からするりと、自分の腕を抜けてそのまま、教室に入っていったグリムジョー・・・
あたしは、震えていた膝から力が抜けて、ガクンっとその場に崩れ落ちた。
てっきり怒られるかと思ったのに・・・
グリムジョーは、冷たい声で言った。
しかも、無理に笑みを作って・・・あたしに言った。
何で?何で怒らないの?
あたし・・・あんたを傷つけたのに・・・
何で・・・辛そうに笑うの??
ねえ、グリムジョー・・・。
あたし、あなたを傷つけた・・・それを今わかったなんて、最低な女だよね。
あなたを利用するだけ利用して、踊る人が見つかったらポイだなんて。
最低だ・・・
最低だ。
しらずしらずにあたしの目からは、大粒の涙が流れていた。
つづく
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とうとう書いてしまった!グリム夢のパラレル☆
ほぼ、破面キャラを出そうと思ってますが、名前わかんねえよ(爆)
いや、破面さんのキャラわかんな・・・。
でも、ともかく続いちゃいます!二話か三話で終わりますが、あともう少しだけ
お付き合いください^^
まあ、破面のパラレルこれからも、ちょこちょこ書いていきますv
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