ふうせん
十一番隊の斑目一角(ツルリン)とあたし、は任務で現世に来た。 「すっごーい!見て見て、ツルリン!あれってツルリンみたい!!」 「ツルリンじゃねえ!っつーかあれはどう見ても俺じゃねえだろ・・・」 あたしは、一角のツッコミにそう?っと首をかしげた。 それは、突然、空に現れた。 ふわふわと空を飛んだ丸い形の赤いもの・・・ あれが、この現世で言う、“ふうせん”というものらしい。 どうみても、あのふうせんというものは、一角の顔の形に似ている。 それに、頭が・・・光ってるところも似てる! 一角は、眉間に皺を寄せてあたりをきょろきょろ見回している。 「一角どうしたの?」 「虚を探してるんだよ・・・ったく、任務で現世に来てやったのに 虚の一匹も出ねえじゃねえかよ・・・」 「えーいいじゃん。虚が出ない=平和なんだよー。」 「おまえなー・・・」 一角はあきれた顔してあたしを見る。 あたしはどっちかていうと、戦闘とかはあまり好きじゃない。 何で戦闘好きな十一番隊に居るか未だ不明なんだけどね・・・。 「、いつまでふうせんなんか、見てるんだよ。」 「うん・・・・」 一角の言葉を聞いたけど、初めて見たふうせんに目が奪われて 一角の言葉を無視してしまった。 「おい、・・・・おい!」 「・・・・・・・・・」 返事のしないあたしに、一角はイラっとした。 「・・・」 「え・・・?」 グイ! 「っ!?」 いきなり、ものすごい力で、あたしの腕を引かれて ビックリして、顔を振り向くと、唇にふんわりとした感触が伝わった。 あたしはいきなりのことで、何がなんだかわからなくて 大きく目を見開いた。 そして、ゆっくりと唇が離れた。 「いっか・・・何すんのよ!?」 「てめえが、俺の言葉聞いてなかったから、気づかせてあげただけだ・・・」 「だ、だからって、いきなりチューはないじゃん/////」 「あぁ?別にいいじゃねえか」 クスリと笑って、一角はあたしの頭をくしゃっと撫でた。 笑った顔がとってもかっこよく見えた・・・ あたしは、顔を赤くして、一角から目線を外したとき バァっと、空にいくつものふうせんがいっせいにとんだ。 「あ!一角がいっぱい!」 「違げえよ!あれはふうせんだ!!」 赤、青、緑、ピンク・・・色とりどりのふうせんが 空を飛んでいた。 風に揺られて、ふわふわと、飛ぶふうせんはとってもきれいで あたしは目を輝かせた。 そんなあたしを見て、一角は目を細めて、またあたしの頭を撫でた。 「ふうせん・・・きれいだな・・・」 「うん。色とりどりの一角がいっぱいだね」 「だからあれは、俺じゃねえって!!」