髪型
バサリ。
今ま腰らへんまであった長かった、髪が、短くなった。
別に、髪を切った理由なんて得にない・・・というか、もうすぐ夏だし、長い髪がウザイから
切っただけなんだよね。
あとは、もう1つ理由はあるんだけど・・・。
鏡の前で、あたしはにっこりと微笑んで、よしっと、言った。
「みんな、いきなりあたしが髪切ったからビックリするだろうな」
みんながどんな反応するのか、待ちきれなくなって、あたしは部屋を後にした。
六番隊隊舎の廊下。
廊下を歩いていると、いきなり、声をかけられた。
「!?」
「あ、恋次、やっほ〜」
いきなり、あたしが髪を切ったことにビックリしたのか
恋次は目を丸くして、あたしを見ていた。
「恋次?」
「あ、おまえ、髪切ったのか?」
「うん。どう?すっきりしてていいでしょ?似合ってる?」
「あ・・・うん・・・似合ってる・・・」
恋次は少し、照れながら、あたしに言った。
ん?なんで顔を赤くしてるんだろ??
「恋次?顔赤いよ?」
「う、うるせえよ!、おら、執務室に行くぜ!」
「あ、ちょっと待ってよ!」
ばっさりと切った短い髪を揺らしながら、あたしは、先に走っていった
恋次の後を追いかけた。
ねえ、恋次・・・あたし、髪切ったの似合ってる?
実は、もう1つ髪切った理由はあるんだよ。
それはね、もうずいぶん前のことで、恋次は覚えてないだろうけど
あなたが「おまえ、髪短くしても可愛いんじゃねえの?俺、髪短い女も好きだな」
そう言ったから、髪切ったんだよ。
恋次に似合ってるって言われたくて・・・
ずっと小さい頃から伸ばしてた髪を切るのは、名残惜しかったけど
新たな自分を見たかったから、ちょうど、切ってよかったよ。
「おまえ、何ニヤけてるんだよ?」
「う〜ん?あはは、別にー・・・ちょっと、いいことを思い出してたの〜」
「変なやつだなー」
「えへへ。」
あたしは、えへへっと笑った。
恋次も、ハハっと、笑った。
毎日、こんなふうに笑っていたいな。
初夏が訪れた、この日・・・今日はソウルソサティは一段と暑かった。
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