傘
ポツポツ・・・
雨が降っていた。
あたしは、そのとき近くの公園で雨宿りをしていた。
けれど、待っていても未だに雨は止まない。むしろ、強くなっていくばかり。
ゴロゴロ・・・
雷もなりはじめた。
(どうしよう・・・ますます雨がひどくなっちゃったよ・・・しかも雷鳴ってるし・・・
嫌だな・・・雷怖いよ・・・嫌いだよ・・・早く、雨なんかやんじゃえ!)
無性にさみしくなって、涙がこぼれそうになった。
昔、まだあたしが小学1年のころ、帰ってる途中に雨が降り始めたから
近くにあった公園で駆け込んだけど、ますます雨は強くなって、雷もなって
怖くなったから、うえ〜〜んって泣いてたんだっけ。
「今のあたし、昔のあたしとそっくりじゃん」
そう言って、思わず笑ってしまった。
何で笑ったんだろう・・・わかんない。
雨なんか大嫌い・・・孤独って感じだから、大嫌い・・・
早く・・・早く止んじゃえ・・・
「あら?こんなところで雨宿りっスか?」
「・・・喜助さ・・・ん?」
突然声がしたので、そちらを振り向くと、そこには下駄を履いて碧の帽子を被った
喜助さんが居た。
「さっきからずっとここで雨宿りしてるんスか?」
「はい、ずっとここで雨宿りしてるんです」
「そうっスか・・・じゃあ、家まで送りますよ」
「え?本当ですか?」
「ええ、いっしょに帰りましょう^^」
そう言って、喜助さんはあたしの手をやさしく握って、傘の中に入れてくれた。
「さあ、帰りましょう」
「はい」
喜助さんは、ふわりと微笑んで、あたしの歩調に合わせて歩いてくれた。
喜助さん・・・あなたってとってもやさしいね。
さっきまで強かった雨が、だんだん弱くなって、雷もおさまった。
昔、お母さんが迎えに来てくれたときも、雨とか雷もおさまってたっけ。
昔は家族と一緒に傘に居た。
でも今は・・・大切な人といっしょに傘の中に居ます。
END
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WEB拍手の喜助夢でした^^
喜助は、傘をつねに持ち歩いてそうなイメージがあるんですよね〜。
晴れてるときも、傘を持って日焼け防止なんてしてそうなイメージが(笑)
相合傘とか結構好きなんで、これができましたv
2006年9月23日 Girl Cute
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