扇子
「いや〜・・・それにしても暑いっスね〜〜」 パタパタ・・・ 小さな都会にある、小さな駄菓子屋の浦原商店の縁側に、一人の男が腰掛け パタパタっと扇子を扇いでいた。 いつも被っている帽子は、今日はたまたま外している。 いつもは、家でもかぶるのに・・・。 「今日は気温は30度近くまで上がるらしいッスよ〜」 「喜助さん、大きな独り言はやめといたほうがいいですよ?」 「え?いや〜、私はさんに話してたんスよ」 にっこりと、きれいな笑みで微笑む喜助さんを見て あたしは、どこかホっとしていた。 一護達が現世に帰ってきて1週間が経った。 ピリピリしていた空気も、どこか和らいで、久々の休息が訪れてた。 あたしは、喜助さんの家にある洗濯物を、竿につるして、乾かしていた。 「喜助さんも扇子を仰ぐんだったら、これを乾かすの、手伝ってくださいよ〜」 「いや〜、私はさんが洗濯している姿を見るのが好きなんスよ」 「・・・また、手伝いするのが面倒だからって、変な言い訳する〜〜・・・」 「そんなことないッスよ」 図星をつかれて、喜助さんは苦笑いする。 あたしは、ハァっとため息をついて、洗濯物を再び乾かす。 「・・・・・・・・」 それから、喜助さんは何も話さなくなったと思ったら いきなり立ち上がって、深く帽子を被り、あたしの方へ近づいてきた。 あたしは、喜助さんを見ないで、せっせと洗濯物を乾かす。 「さん」 「なんですか〜?」 「暑いッスね」 「そうですね」 パタパタ〜〜・・・ 「喜助・・・さん?」 「えへへ、少しは涼しくなりましたか?」 にっこりと笑って、喜助さんはあたしにパタパタっと扇子で扇いでくれた。 パタパタ・・・ 涼しくなった半分、喜助さんとのキョリが縮まって、逆に暑くなってきた。 「喜助・・・さん・・・暑い・・・です」 「そうっスか。じゃあ、もう少しだけ強く扇ぎますね」 そう言って笑った喜助さんは、少しだけ風力を強めて扇いでくれた。 ねえ、喜助さん・・・あたしまた熱くなってきちゃったよ。 <!-- START HOME FREE FOOTER CODE --> </object></layer></div></span></style></noscript></table></script></applet></center> <div align="center" class="ad_text"> <script language="JavaScript" type="text/javascript" src="/gcolor.js"> </script> <noscript><a href="http://m.click.adlantis.jp/mobile_ad/click_image?zid=MjYzNw%3D%3D%0A&guid=ON&zt=img"><img width="192" height="53" src="http://m.ad.adlantis.jp/mobile_ad/show_image?zone_id=MjYzNw%3D%3D%0A&guid=ON&zt=img"></a><br> </noscript> <a href="http://2style.net" target="_blank"><img width=1 height=1 border=0 alt="2style.net" src="/fstat/fstats.php"></a> </div> <!-- END HOME FREE FOOTER CODE -->