あなたのキスは本物
ちゃ〜ん」 「きゃっ!」 廊下を歩いていたら、突然、後ろから声をかけられ、肩に、ポンと手を置かれたとき、あたしは反射的に 肩を震わせて、叫び声をあげた。 「なーんや、ちゃん。そんな大声出さんでええやんか〜。 まるで、ボクがセクハラしたみたいやんか〜」 (あなたは実際、セクハラはしてるんだけどね) あたしは、内心そう思って、くるりと後ろを向くと、銀髪の髪をした ネコ目の隊長、市丸隊長が居た。 あたしは、両手いっぱいに書類を持っているので、正直後ろを向くのも嫌だけど やっぱり、呼び止められたんだから、振り向くしかない。 「どうしたんですか?たいちょー」 「ん?可愛い、可愛いボクのちゃんが追ったから、声かけてんww」 「なんですか、その理由は・・・」 また、そんなことを言って、あたしをからかってるのかと思って はぁっとため息をついた。 あたしが歩き出すと、後ろから市丸隊長もついてきた。 「ええやん。本間の理由やねんからさ」 「どーだか。市丸隊長は、そう言って、乱菊さんとかにも言ってそうだもん。 こんなことをね」 あたしも少しからかってあげようと思い、そう言うと、市丸隊長は、ガクリと肩を落とし、歩く足を止めた。 あれ?からかいすぎたかな? 「隊長??」 「はぁ・・・本間なんで、ちゃんはボクが言ったことを、冗談やって思うかな?」 「え?それは・・・」 あたしが、言葉をつなげようとした瞬間、突然市丸隊長に壁に押し付けられた。 「ったぁ!なに、する・・・・!?」 壁に押し付けられて、あたしは目を開いた瞬間、彼に唇を奪われた。 あたしは目を丸くして、突然のことにビックリして、手に持っていた書類を落とした。 そして、ゆっくりと目を閉じ彼の肩に手を回した。 「んぅ・・・ふぁ・・・・」 何度も、角度を変えてキスをされているため、吐息が漏れた。 廊下で、しかも人が見てるところで、キスなんて、恥ずかしい・・・ そう思いながらも、市丸隊長のキスをやめないでほしいと思った。 そっと、唇が離されると、隊長の赤い目があたしを映していた。 「これで、僕が本気ってことわかった?」 「ハイ、わかりました////」 「そっか、よかった」 あたしは頬を赤くすると、隊長は満足そうに笑い、 床に散らばった、書類を集めた。 「ちゃん、この書類いっしょに持っていくわ」 「ありがとうございます」 にっこりと笑った、あたしに隊長は小声で言った。 「さっきの続きは、ボクの部屋でな」 「!?市丸隊長!!!」 「あはは、ちゃん顔真っ赤やでー」 「う、うるさいですってば!!」 書類をかき集めて、あたしたちは3番隊の執務室へと向かった。 END
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