ウルキオラのスマイル
「さっきから何つけてるんだ?」 「・・・・」 「出て来い、」 「・・・はっはっは〜、とは誰のことかねぃ、Meはウルッキーだよ」 「・・・・・何がやりたい?」 「・・・・・・・」 長い、エクスパーターの廊下を歩いているウルキオラの後ろを気配を消して 尾行していたら、突然立ち止まったウルキオラ。 そして、後ろを振り向いてあたしに言った。 あたしは、恐る恐るウルキオラのところへと出た。 まあ、あたしの変装は・・・ってわからないよね?? あたしは黒のサングラスをかけ、頭にバンダナを巻いていた。 ウルキオラはただ押し黙って、そのまま前を向き歩こうとした。 それにビックリしてあたしはウルキオラを追いかけた。 「ウルキオラ!ちょっと、無視しないでよ!」 「・・・だから、なん・・・!?」 クイ。 ウルキオラが後ろを振り向いた瞬間、あたしはウルキオラの口角を手で引っ張り上げた。 そして・・・ウルキオラは冷たくあたしを無表情で睨んだ。 「はひがひはいふは(何がしたいんだ)」 「いや、あの・・・ウルキオラいつもムスってしてるから、笑ったほうがいいな〜って思って・・・」 「・・・・はへひほふなほほひろほひはれは(誰にこんなことしろと言われた)」 「な・・・なぜそれを?」 内心冷や汗をかいているあたし・・・やばい!!このことがバレる!!っと 思っていたら、すでにバレていたらしい。 ウルキオラが、指をさした。 その方向を見ると、廊下の曲がり角のところでルピとグリムジョーがその様子をのぞいていた。 「あ〜〜〜!!何やってんのよ!!ちょ、もう2人とも見えちゃってるって!!」 「ば、!!てめえが大きな声で言うから俺たちがバレただろうが!!」 「本当だよ!!何してくれてるんだよ!!」 「いや、その前からばれている」 「「!?」」 2,3秒まであたしの目の前にいたウルキオラは、突如30メートル先の グリムジョーとルピが居るところに、響転で後ろに現れた。 2人はビックリして慌ててあたしの方へ駆け寄ってきた。 「・・・う、ウルキオラ・・・落ち着け・・・まず・・・その刀を直せって」 「・・・ああ、直すとも。けれどまずなぜにこんなことをさせたのかを言ってもらおうか・・・」 ズンズンとウルキオラは攻め寄り、あたしたちはズルズルと1,2歩後ろへ下がる。 ウルキオラ・・・本当に怒っちゃってるよ・・・。 だって今にも、刃をふりだしそうだもん。 もう、今にも逃げ出したいあたしたち・・・。 あたしとルピは半泣き状態になり、グリムジョーは額を押さえてる。 おい、これは君のせいだろう!! 説明します。この『ウルキオラのスマイル見よう作戦』を考えたのはグリムジョーで あたしたち3人がジャンケンで負けた人が、一発芸か何かで ウルキオラを笑わせようとしていまして・・・見事にじゃんけんで負けた ウルキオラの彼女であるあたしに・・・この計画を実行させたんです。 見事にこの計画は失敗し、あたしはあんな恥ずかしい格好をしてまで ウルキオラを笑わせようとしていたわけですよ。 まあ、素敵にウルキオラを怒らせてしまったわけですが; あーあ・・・後ですっごく怒られるのかな・・・ っと思うと怖くなって・・・あたしは祈る思いで何もしないでくれと思いました。 そして、あまりにも怖いウルキオラに、とうとうルピがこの計画を話した。 すると・・・ 「そういうことなら、そんなややこしいことせずに俺に直接言え」 「「「へ?」」」 思わず3人ともウルキオラに聞き返した。 い、今なんと言いました?? 「俺の笑ってる姿を見たいのだろ?だったら・・・・」 にっこり。 「「「!!!!!!!!!!!!!!!」」」 ・・・・き、き・・・きれいだーーーーー!! ウルキオラのスマイルがまぶしすぎて、あたしとグリムジョーとルピは ポカーンと口をあけていた。 それは、言葉では表現できないくらい、ウルキオラのスマイルはきれいで なぜ彼がいつも笑わないんだろうと思った。 もったいない・・・とあたしは思った。 きれいなスマイルを終えると、すぐに無表情の顔に戻った ウルキオラはそのままあたし達から背を向けてどこかへ行った。 「・・・・ねえ、2人とも・・・ウルキオラって・・・笑顔きれいだったね」 「うん・・・僕、今のウルキオラの笑み忘れない。というかアイツ・・・キレイなスマイルしたね」 「ああ・・・悔しいが、あいつのスマイルはかなりきいたぜ・・・。 くそ、俺もあんな美しいスマイルをしたい!」 あたしたち3人はしばらくの間、遠い目でウルキオラが消えていった方を見ていた・・・。 END ◆おまけ◆ 「そーいえば、グリムジョーもあんま笑わないよね?」 「言われて見れば・・・ね、ちょっとスマイルしてみてよー」 「っ!出来るかボケ!俺は、クールな男だからな〜」 「あ、出来ないンだね」 「てめ!ルピ!!うっせえ!!」 あたしたち3人はそのまま長い廊下中に響くくらいに話していた。
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