小さい頃、あたしは・・・
好きな人にサクラの木の下で大きくなったら
付き合おうねって約束した。
結婚しようね・・・じゃなくて、お付き合いしようねだった。
サクラの下での誓い
「あー・・・今年も桜の満開の季節だ」
この大きな桜の木の下であたしと彼は誓いをたてた。
それを思い出して、あたしは、目を細めてそっと笑った。
「もう小さい頃の誓いをして10年も経ったんだね。早いね・・・」
10年前に、桜の木の下であたしと、あなたは付き合うことを誓った。
それから10年はあっという間で、気がついたらあたしとあなたはもう死神になっていて
あたしは八番隊の第7席として、働き・・・
あなたは六番隊の副隊長に昇格しているんだもんね。
死神になってから全然会ってないあたしたちは、恋人になるなんて
あたしも、あなたも知らなかったよね。
桜を眺めながら、そんなことを思っていると、突然後ろから肩をポンと叩かれた。
「!」
「、何驚いてるんだよ」
「恋次!久しぶりだね」
「おう、久しぶりだな」
恋次は、にっこりと笑ってあたしの髪をくしゃくしゃと撫でた。
いつも、会ったら必ず髪をくしゃくしゃと撫でるのが日課で、あたしはそれがうれしかった。
「ちょ、髪ぐしゃぐしゃになるよ!!」
「別にいいじゃねえかよ」
恋次は楽しそうに言った。
あたしももう少ししたら、恋次の髪をぐしゃぐしゃしてやるんだから。
「でも、まさかおまえがここに居るとはな・・・ある意味これってすっごいことかもな」
「本当だね。お互い死神になってから忙しいから、全然会うことないもん。
会ったとしても、すれ違いざまに挨拶するだけだしね」
「だな。でも久々にと会えて嬉しいぜ」
「/////あ、あたしもうれしい・・・/////」
さらりと、そういうことを言うからあたしは顔を赤くした。
恋次は、昔から自分の気持ちを素直に言うから、時々ドキっとしちゃう
恋次はきょとんとしてる。
今自分が言ったことも気づかない、彼らしいところがまた好きで・・・。
「ねえ、今日は恋次はどうしてここに来たの?」
「ん?いやーもうそろそろ桜がキレイに咲くだろうなって、思ってさ。
ちょっと見たくなったんだよ。は?」
「あたしはね〜・・・昔のことを思い出したくてね」
「・・・あの誓いのこと?」
「そう。覚えてる、恋次?この桜の木の下で、あたしたちは大人になったら付き合おうねってこと。
その誓いをして、もう10年が経つんだな〜って思って」
「そっか・・・10年か・・・」
恋次は、桜の木を眺めてどこか切ない感じだった。
どうしたんだろ、恋次?
あたしは恋次の顔を覗き込むと、恋次はあたしを見てニっと笑った。
「10年・・・早いな・・・。10年の間に俺たちは見事恋人になったんだよな♪
それが、5年前だもんな〜。・・・本当に10年間で色々変わっちまったな・・・」
「恋次・・・」
この10年で、あたしたちは恋人にはなった。
けれど、お互い忙しい毎日で全然会えない。
でも10年前は死神になってないあの時は、毎日苦しかったけど・・・
あたし、恋次と毎日ずっと一緒に居たんだもんね。
「決めた」
「え?何が?」
恋次はあたしの両肩に手を置き、まっすぐな目であたしを見つめた。
いつもの恋次とは違い、真剣な恋次は10年前のあのときの表情と何一つ変わってなかった。
「、あのさ・・・俺・・・おまえともっとそばに居てえ・・・
恋人になったのに、全然おまえと会えないのは嫌だ・・・。」
「うん・・・あたしもだよ・・・恋次・・・」
恋次の手に力が入ったのがわかった。
「俺、とずっと一緒に居たい・・・だから・・・俺と・・・・」
「結婚してくれないか」
「・・・恋次・・・」
恋次はだんだんと顔を赤くなっていった。
あたしは、ただただ彼の言葉に驚いていただけで・・・けれど、とてつもなくうれしくて・・・
自然と涙があたしの両目から流れていた。
「!?どうしたんだよ!?」
「うっく・・・なんでもないよ・・・。本当に・・・恋次だあいすき!!」
「!?///////////」
あたしは、恋次に抱きついた。
恋次はビックリしたけど、すぐにあたしを抱きしめてくれた。
10年前の桜の木の下での誓いは叶い、そして10年経った今・・・
また違う誓いがたてられた。
END
|