愛さないで、愛さないで。
ザッ。
突然、重たい霊圧を感じた。
(この霊圧・・・アイツか)
そう感じると、あたしはこの静かな森の中を動かなかった。
この霊圧はアイツしか居ないから。
チリンっと鈴が鳴り、大きな霊圧を持った人物は、月明かりの下
あたしの前に現れた。
「よぅ。久しぶりだな、」
「うん。久しぶり、剣八・・・」
ぎこちなく、あたしは微笑むと、スッと白い刃を向けられた。
白い刃は、5メートル先に居る剣八があたしに向けていたものだった。
「・・・おまえが、わざわざ俺に殺されに来るとは、どういう風の吹き回しだ?」
「別に、殺されに来たわけじゃないよ。ただ、ここに来ただけ」
「・・・・・」
あたしは、破面。
藍染様に仕える、人物・・・そして、元十一番隊所属していた死神。
そして・・・剣八の大切な人物だった。
あたしは今、藍染様に仕え、中世をくだす。
あたしの胸元にある穴が、その証拠・・・頭の上には、破面がある。
剣八の髪につけている、鈴が、風に揺られて、チリンっと鳴った。
少し、破面の世界を出て、あたしはソウル・ソサエティにある、この月明かりが照らす
きれいな、森に来ていた。
ここは、あたしが死神時代大好きだった、場所。
だから、よくここに来てた。・・・剣八と2人で・・・
「何で、おまえがここに居るんだ?」
「さあ、何でだと思う?」
あたしは、イジワルく、にっこりと微笑んだ。
剣八は、「ケッ」っと言って、銀の刃を竿に収めた。
「あら?殺さないの?」
「ああ、殺さねえ」
「何で?」
「・・・斬りたくねえから」
「・・・・・・・・・・・・」
剣八は、へっと笑い、「おまえは、変わってねえ」っと言った。
ああ、やっぱりそうだ・・・この人は、全然変わってない。
いつもいつも、あたしの心の中を読んでいる。
彼が刃をあたしに向けたとき、グサリと何かが刺さった。
見えない、何かが・・・殺さないで、殺さないで、お願い・・・
あなたにだけは、殺されたくない・・・
アイシテル人には。
そう思ってた。
だから、余裕なんてなかったし、笑っていられるのは、精一杯だった。
「殺すわけねえよ、」
「・・・そう。でも今度あったときは、あたしがあなたを殺す」
「お〜そりゃ楽しみだな。おまえみたいなヘナヘナのやつに、俺が斬れるのか?」
「・・・・さあね、ま楽しみにしときなさいよ」
ふふっと笑って、あたしは、空間にぽっかりと開いた、黒い穴へと飛び込もうとした。
「」
「!」
突然、腕をつかまれ、あたしは振り返ると、ふわりと抱きしめられた。
「剣八!・・・ちょ、やだぁ・・・」
やだやだ、と口で言ったが、彼は離してくれない。
「剣八・・・」
「、俺は、てめえを殺さねえ」
「え?」
「待ってろよ。俺が殺すのは、藍染だけなんだからよ」
「っ・・・・」
「あいつを殺して、おまえを連れ戻す、それだけだ」
「そんなの・・・」
あたしは、涙を目にいっぱい浮かべた。
なんで?なんで?そこまでするの??
あたしは、もう死神じゃないし、あなたを裏切ったのに・・・・
剣八・・・辛いよ、あたし・・・。
そっと、彼の腕が外れると、あたしは慌てて空間の中へ飛び込んだ。
愛さないで、愛さないで、そこまでして、あたしを好きにならないで。
涙を流しながら、あたしは破面の世界へ戻った。
END
剣ちゃん夢初めて書いたよー。
ほとんど、強制的に終わらせちゃった〜〜^^;
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