カラカラと暑い部屋であたしと彼は暮らしております。
真夏のせんぷうき争奪戦
「なあ・・・ベッドのとこにおいてる雑誌とってくれ」
「自分でとって〜・・・」
「おまえが、一番ベッド側に近けえ」
あたしは、19になりカラクラ大学に通っております。
そして、あたしと同じ大学に入っている彼・・・グリムジョーとは同棲生活を始めてもう半年が経った。
季節は夏。
貧乏なあたしたちは、ボロアパートの1Kに住んでいるため当然・・・お金がないため
クーラーもないから、せんぷうきで我慢。
せんぷうきを独占している、この男・・・
本当に、毎日せんぷうき独占して・・・。
あたしは、狭い部屋の中でベッドの隣にあるミニテーブルで
雑誌を見ている。
あたしと、せんぷうきとはあまり差がない・・・。
あいつが動いたときがチャンスね。
するとグリムジョーが、ダルそうにあたしに言った
「なあ・・・・・・俺熱いから動くきねえんだ」
「やーだ。あんたがせんぷうき独占してんだもん」
「っ・・・わーったよ、俺が取る」
ダルそうに起き上がったグリムジョー。
その隙に、あたしはグリムジョーが独占していたせんぷうきに、飛びついた。
「あ!!てめえ、何勝手にせんぷうき独占してんだ!!」
「ふ〜んだ。動くあんたが悪いんだからねえ〜」
「っく・・・!せんぷうきから離れろ〜〜〜」
「やーーーーだ!!!」
19歳とは思えない、争い・・・
他人から見れば見苦しいかもね。でもそんなこと言ってらんないんだもん!!
グリムジョーはあたしに覆いかぶさって、あたしの頬をつねってせんぷうきからどけようとした。
あたしは、グリムジョーの髪をひっぱって離そうとする。
「いい加減に、諦めたらどうですか?さん」
「そっちこそ、諦めたらどうですか?グリムジョーさん」
バチバチと目から火がとびちっていた。
そして、また激戦が始まろうとしたとき・・・・。
突然、グリムジョーが、あたしの頬から手をどけた。
やった!あたしの勝ちだ!!
これはグリムジョーがせんぷうきを諦めたってこと・・・。
「やったーーー!!あたしの勝ち☆☆」
「それはどうかな?」
「へ?」
突然、グリムジョーがあたしの顎を掴んでそのまま自分の唇と重ねた。
突然のビックリしたあたしは、目を丸くして固まった。
ゆっくりと唇が離され・・・あたしはハっと我に帰り気がついたら
床においてあった、雑誌でグリムジョーの頭を殴っていた。
「いてえ!!いきなり何すんだよ!?」
「それはこっちの台詞!!あんた・・・バカ!?」
「はあ?何で俺がバカなんだ??キスしただけだろうが」
「だって・・・い、いきなり・・・キスなんて・・・;」
あたしは何を言ってるのかわからなくなり、顔が真っ赤になっていた。
キスくらいでこんなに興奮するなんておかしい。
だいたい、今までキスなんて何回もしたし、体の関係だって・・・
それなのに、何で取り乱してるんだろ
あたしは、ゆっくりと起き上がりグリムジョーの胸に顔をうずめた。
グリムジョーはやさしくあたしを抱きしめて「驚かせてごめん」っと言った。
「いいよ・・・あたしも突然殴っちゃったりしてごめん。けど・・・どうして突然キスしたの?」
グリムジョーの顔を覗き込むと、彼は顔を赤く染めていた。
けれど、すぐにグリムジョーはあたしに顔をみせないようにと、ぎゅっと強く抱きしめて
彼はあたしの髪に顔をうずめた。
「その・・・の唇がふんわりしてて、キスしたいなって思って・・・//////
あー・・・ったく、何でこんなこと言わせるんだよ。本当に俺らしくねえ」
「してきたのはそっちでしょ?」
「う・・・それを言うな/////」
グリムジョーは本当に恥ずかしかったのか、ずっとあたしを放さなかった。
本当にグリムジョーも可愛いところあるんだ。
クスっと彼にばれないように笑って、グリムジョーの背中に手を回した。
蒸し暑い部屋の中で、暑いながらもあたしたちはしばらくの間抱きしめあっていた。
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