僕の冷たい手と君の暖かい手
「う〜!寒みー。石田、寒い」 「うん、今日は寒いね」 放課後。 はぁっと息を吐けば、もう白い息が出る季節。 「帰ろうぜ」 「うん」 黒崎といっしょに、横を歩けば、僕はなんだかドキドキして 頬を赤く染めた。 「それにしても、冬はなんでこんな寒いんだろうな」 「地球が回ってて、今の時期は太陽から遠いところに、地球がいるから」 「・・・そんなの、誰だってわかるって」 「じゃあ、僕に聞くなよ」 クスっと笑って言うと、黒崎は「イジワルだな」っと言った。 「イジワルしたから、仕返ししてやる」 「え?って、ちょっと!!」 突然、道端で抱きしめられた。 僕はビックリして目を丸くすると、黒崎は僕の耳元でそっとささやいた。 「石田・・・俺さ・・・ここで、おまえと・・・」 「はぁ!?ちょ、ここでって、君、何を考えてるんだ!?」 ぎゅっと、力を込められて、抱きしめられ、僕は目を白黒して、必死に 彼から体を離そうとするが、頭を抑えられ、全然身動きがとれない。 幸い、今通ってる道は誰も居ない。 だが、いつどこで、誰が来るかわからない場所で・・・するなんて、いくら黒崎でも そんなことはないだろ? 「本当に、やめろって!」 ぎゅっと、今にも押し倒されそうになり、僕は目をぎゅっと閉じた。 その瞬間、ふわりと、頬に何かが触れた。 「っ、冷たっ!何?」 僕は、目をゆっくりとあけると、頬には、黒崎の冷たい手が触れていた。 「??」 「さっき、からかったから、仕返しだ」 「なっ!?」 ははは、っと黒崎は笑い、僕はだんだん腹が立ってきた。 いくらなんでも、今のは本当にからかいすぎだろ?? 「・・・最悪だ!」 「あ・・・ごめん・・・」 僕が黒崎を睨むと、さすがに黒崎も悪いと思ったのか、苦笑して「ごめんな」っと言って 僕の、頭をポンポンと撫でた。 「こんなとこでするわけねえだろ?恋次じゃあるまいし」 「・・・・・・・・・やだ。許さない」 「あ、おい!待てよ、石田!!」 僕は、黒崎より先に歩くと、黒崎は後ろから小走りで走ってきた。 (・・・ムカツク・・・) そう思い、僕は後ろを振り返った。 すると、黒崎は少しビックリして、立ち止まった。 その瞬間、彼がつけていた、マフラーを引っ張り、彼の体を自分の方へ近づけた。 少し、身長差があり、僕はそっと背伸びして、彼の唇へ自分の唇を重ねた。 「!?」 「/////」 突然のキスに黒崎はビックリして、目を丸くして、僕の顔を見ていた。 僕は目を閉じて顔が真っ赤になっていた。 そして、ゆっくりと唇を離すと、黒崎は耳まで真っ赤にして、僕を見た。 「石田・・・おまえっ・・・」 「さっきのやりすぎたイタズラのお返しだよ」 「なっ・・・///////////」 黒崎は未だに、顔が赤いまんまで、ボケーっとしながら、ゆっくりと歩いていた。 そんな僕は、彼より前へ歩き、たった今したキスのことを、少し悔いていた。 (やっぱ、恥ずかしいな・・・らしくないことするんじゃなかった) そう思いながら、僕はしばらくの間、冷たい自分の手を見ながら、家まで歩いた。 END あ、甘いな・・・。 雨竜たんらしくないところを、出したかったんです。
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