いつも君は素直じゃないよね。
僕がどれだけ君に好きと言っても、君の口からは一言も


「好き」


という言葉聞いてないよね。
君は、僕のこと好きなのは知ってるよ。
自惚れかもしれないけど、僕にはわかるから・・・。
君が僕のコトが好きなのはね。


けれど、君の言葉からは一度も「好き」という言葉は聞いてない。
だから、君からも少しは聞きたいよ・・・「好き」という言葉を。



君の言葉
「菌〜」 「・・・」 突然、菌の家のお宅訪問しにきた僕に菌は少し驚いていた。 私服で来たから、それもビックリしちゃってるのかな? そしてすぐに、眉間に皺を寄せて赤くなりながら「な、なんの用なのだ!!」っと言った。 まったく、君は本当に分かりやすいね。 来てくれてうれしいとか思っちゃってるんじゃないかな? 「あのさ、いい加減に君の部屋にあげてほしいなw」 「な、なんでなのだ!俺様は今忙しいのだ/////だから、あがらせてあげないのだ」 菌は顔を赤くしながら、バイキン城の玄関のドアを閉めようとしたが 僕の右足が、扉の入り口をふさぎ、ドアは閉められない状況になった。 「なっ!?その足をどけるのだ!!」 「いーやだ」 ゴゴゴゴゴ。 菌が僕の片足を蹴りそして、力いっぱいドアを閉めようとしているが残念☆ 君の力じゃ、僕の力には叶わないからね。 だけど・・・。 僕は無理矢理ドアをこじ開けようとしたが、何故か今日は力が入らないのか 菌の力と同じくらいにしか力が出せなかった。 (やばいなー・・・どうしちゃったんだろ、僕・・・) 「ッ・・・いい加減に諦めたらどうですか?菌さん」 「いやいや、そっちこそ諦めたらどうなのだ?餡さん」 ジリジリジリ。 2人のどちらも譲らないので、目から火花が散っている。 けれど、僕は力を入れてなんとかドアをこじ開けた。 バンっと勢いよく開いたドアの反動で、菌は玄関にしりもちをついた。 僕は、少し力が戻ったのか?っと手をグーパーとしてみた。 「・・・どうしたのだ?」 「え?」 菌はビックリしたような表情で僕を見た。 やっぱり今日僕何か可笑しいのかな? 「だから、いつもならここで餡が俺様を襲うのだ。というか馬乗りするはずなのに・・・ 今日は、何にもしてこない・・・から・・・」 「ああ、そういうこと・・・。今日はなんだろ、調子が可笑しいかな? でも菌がそんなにしてほしいなら、じゃあww」 「うわわわ!!やめろなのだ!!というか、誰もしろとは言ってないのだ!!」 広いバイキン城の白の玄関で僕は、菌を抱えてそのまま菌の部屋へ行き ベッドに押し倒した。 ギシっとベッドのスプリングが鳴って、菌はバっと目を見開き そしてぎゅっと瞳を閉じた。 僕は、菌の下顎をクイっとあげて、自分の唇に重ねた。 最初は軽く・・・そして最後は深く・・・ そうするつもりだった・・・けれど・・・。 「んっ・・・ふっ・・・??餡?」 「・・・・ゴメン。やっぱ今日は出来ないや・・・本当にゴメン・・・今日の僕可笑しいわ」 「餡???」 僕が、菌の隣に座ると菌は起き上がって心配そうに僕の顔を見た。 あーあ・・・そうやって、今にも泣きそうな目で見て・・・ 視界が潤んじゃってるじゃない。 いつもの僕なら、ここで襲うんだけど・・・今日は・・・ 「どうしたのだ?餡、どこか痛いのか?病気なのか?」 「違うよ。あ・・・でも病気かな?」 「!じゃ、じゃあ俺様・・・科学者だから薬か何か作るのだ!!というか、俺様に出来ることはある?」 菌は、立ち上がり僕の目の前でガッツポーズをしたあと、僕のおでこに自分のおでこをひっつけ 「熱はないのだ」っと言った。 うん、熱はないよ・・・けれど、今なんか気がついた。病気の原因が・・・。 「僕、心が痛い」 「へ?」 突然の僕の答えに、呆気なく答えを返す菌。 僕は、はあっとため息をついて菌の手を自分のハートへとあてた。 「心臓?し、心臓が痛いって、すごい厄介な病気?」 「うーん、そうかな。けど・・・僕は君にしか治せないと思うんだ」 「!じゃあ、俺様が餡の病気を治すのだ!!どうすればいいのだ??」 真剣に言う菌に、僕も真剣に言った。 君に、一言だけ言ってほしいことを・・・。 「菌は、僕のこと・・・好き?」 「ッ!ななな、何をいきなり言うのだ!!」 「真剣に聞いてるんだ・・・ねえ、答えて?僕のこと好きなの?」 「・・・・」 「僕、君とこうして付き合ってるけど、君から1度も『好き』って聞いてないから・・・ だから・・・不安なんだ・・・。君が、僕のこと好きじゃないのかって・・・」 「!!!」 僕の真剣な問いに、菌は今まで目にためていた涙を大粒にこぼしながら 大きな大きな、彼の身体が震えるくらいの声で言った。 「す、好きに決まってるのだ!!嫌いなわけないのだ!! っく・・・俺様は、餡が好きで・・・好きでしょうがないのだあ・・・ふぇえ・・・ 俺様、口数少ないしこんな感情はじめてだっから・・・この気持ちを伝えたほうがいいのか・・・ わからなかったから・・・だから言わなかっただけで・・・俺様は・・・」 ガバ。 「・・・・」 「もう、わかったよ。菌・・・わかったから、もう泣かないで。」 「あ・・・アンパンマン・・・」 「うん、君の気持ちはわかったから。そこまで君が想ってくれてるなんて、なんだか照れるなー」 「餡?おまえ・・・」 「その先言ったら、ぶっ飛ばすから」 「・・・わかったのだ・・・っ」 ぎゅっと僕は力強く菌を抱きしめ、そして菌は僕の頭を優しく撫でてくれた。 いつも僕が菌にしてるように・・・。僕は目尻が熱くなり、自然と涙が流れていた。 正直とってもうれしかったんだ。 君の・・・君の気持ちを聞けて。 そこまで君が想ってるなんて知らなかったから・・・。 本当に何年ぶりだろ・・・涙を流したのは・・・ 菌の涙はすっかり止まり、僕の涙は少しだけ流れ続けていた。 君の『好き』という言葉を聞けてうれしかったよ。 END ーーーーーーーーーーーーーーーーーー たまには、シリアス?という感じの餡菌を書きたかったので 書きました。結局何が言いたいのかわからなかったんですが・・・ 菌ってあまり餡に『好き』って言ってないから 言わせてやろうと思って書いたものです。 菌泣かせてばっかだな、ここのサイト(汗)
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